宅建受験、なぜこんなにも多くの人が悩むのか?
宅地建物取引士(通称:宅建)は、年間20万人以上が受験する大人気国家資格ですが、合格率は約15~17%前後。この数字が示すとおり、多くの受験生が途中で挫折したり、本試験で力を出しきれなかったりしています。
特に社会人や子育て世代の方にとって、宅建の独学は大きなハードルです。
「毎日忙しくて勉強時間がない」
「参考書を読んでも頭に入らない」
「モチベーションが続かない」
こうした悩みを持つあなたへ、3資格(宅建・FP・簿記)をすべて独学で取得した筆者が、宅建合格へのリアルな道をお伝えします。
社会人の宅建独学は本当に可能?
結論から言うと、独学での合格は可能です。
ただし、次の2つのポイントが欠けていると、確実に失敗します。
- 自分に合った勉強法を見つける
- 効率的に続ける工夫を持つ
巷に溢れる「1日3時間で合格!」のようなキャッチーな言葉に踊らされず、地に足のついた戦略が必要です。
宅建受験生が抱えるよくある悩み7選
悩み | 説明 |
時間が足りない | 家事・仕事・育児の合間に勉強できない |
勉強のやり方が分からない | どの教材をどの順で使えば良いか不明 |
モチベーションが続かない | 途中で投げ出してしまいがち |
法律用語が難しすぎる | 権利関係や宅建業法が理解できない |
過去問で点が取れない | 解いても正解率が伸びない |
記憶に残らない | 暗記してもすぐ忘れる |
何を信じて勉強すればいいかわからない | 情報が多すぎて混乱 |
それぞれの悩みを解決する具体的戦略
時間が足りない → “スキマ時間×音声学習”の合わせ技
- 通勤・洗い物・入浴中にスマホで音声学習
- 10分単位の勉強を朝・昼・夜に分割して取り組む
ポイント:「1時間勉強しなきゃ」と思うと辛い。5分だけでもやるクセをつける。
勉強のやり方が分からない → 王道ルートを信じよう
- 入門テキストで全体像を把握(約2週間)
- メインテキストで知識を定着(約1ヶ月)
- 過去問演習(最低3回転)
- 苦手分野ノートで徹底補強
- 直前期は模試・一問一答中心
モチベーションが続かない → ゴールから逆算する
- 「なぜ宅建を取りたいのか?」を紙に書き出す
- 試験日から逆算して週ごとに目標を設定
- 合格後の生活を具体的にイメージする(年収アップ・転職成功・独立など)
法律用語が難しい → 図解とストーリーで覚える
- 民法はストーリーで覚える(登場人物を設定する)
- 宅建業法はフローチャート・図解を活用する
過去問で点が取れない → 解き方を変える
- 最初は「解く」ではなく「読む」つもりでOK
- 正答より“出題パターン”を覚える
- 解説の「なぜそうなるか」を理解する
記憶に残らない → 音読+書く+話すの3連コンボ
- 何度も音読し、声に出して覚える
- 重要箇所だけノートに書く(書き写し禁止)
- 家族や友人に説明するように話す
情報が多すぎて迷う → 情報源は3つまで
- 使用する教材は「テキスト1冊+問題集1冊+過去問」で十分
- SNSはやりすぎ注意。発信者を3人程度に絞る
- 宅建業法は独自教材で補強するとさらに効果的
宅建合格を引き寄せる独学の極意
- 完璧を目指さない。6~7割を確実に取る学習に徹する
- 苦手分野に固執しすぎない
- 直前期(9~10月)はアウトプット中心に切り替える
働きながら3資格に合格した戦略
私は20代でFP2級、簿記2級、宅建は35歳で子育てと仕事に追われる中で独学合格しました。
- 宅建士(初挑戦・6ヶ月)
- FP2級(独学2ヶ月)
- 日商簿記2級(独学12ヶ月 ※2回不合格)
共通していたのは、「勉強を習慣化する」「朝時間を活用する」「インプットとアウトプットの比率を意識する」こと。
宅建について言えば、平日は30分、休日は90分。これを4ヶ月続けて、ラスト2ヶ月は毎日模試を解きまくりました。
結果、本番では37点(2024年)で合格。
焦らず、確実に進めば合格は見える
宅建の独学はたしかにハードです。でも、悩みを具体的に言語化して、一つずつ潰していけば、必ず合格できます。
あなたがこの記事を最後まで読んだということは、「本気で受かりたい」と思っている証拠。
その思いがあれば、必ず道は開けます。
がんばっていきましょう!応援しています。
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