「過去問って、どれくらいやればいいの?」
宅建を独学で目指す人にとって、必ずと言っていいほど出てくる疑問が「過去問って何年分やればいいの?」というもの。
私自身、勉強を始めたころはこの疑問に悩まされていました。SNSやYouTubeでは「10年分やった方がいい!」とか「直近3年で充分」なんて声もあって、混乱するばかりでした。
でも結論から言うと、宅建の過去問は「5年分+α」がベスト。
なぜなら、宅建試験には「過去問の焼き直し」が数多く含まれており、出題傾向をつかむにはこの程度がちょうどよいのです。
本記事では、その理由をわかりやすく解説しながら、忙しい社会人が最短距離で合格するための過去問活用法とおすすめ問題集をご紹介します。
過去問は宅建試験対策の「核」
独学者にとって、過去問はただの演習問題ではありません。
むしろ、過去問こそが最も信頼できる教科書。
宅建試験は出題形式が毎年よく似ており、過去の問題を分析することで頻出論点がはっきり見えてきます。
実際に出題傾向が繰り返されている例
- 権利関係の「時効」問題
- 宅建業法の「媒介契約」や「報酬」関連
- 法令上の制限の「都市計画法」など
これらは、表現を変えて何度も出題されています。
つまり、過去問をやり込むことは“合格点を取るための地図”を手に入れることなんです。
何年分やればいい?合格者の視点からズバリ回答
結論:直近5年+出題頻度の高い過去問でOK
過去10年分やるに越したことはありませんが、社会人には時間が限られています。
そのため「やる範囲を絞ること」が逆に合格への近道になるのです。
私のおすすめは以下の3ステップ
- 直近5年(2020〜2024)を最優先で演習
→ 最新の出題傾向と法改正に対応 - 正答率が低い問題だけをピックアップして再演習
- 分野別で頻出テーマのみ過去10年分を補強
過去問をやるタイミング
- 最初の1ヶ月:テキスト中心(インプット)
- 2〜5ヶ月目:過去問中心(アウトプット)
- 6ヶ月目:模試形式で実戦トレーニング
おすすめの宅建過去問集【独学者向け】
ここでは、私が実際に使って「これは役立った」と感じた過去問集を厳選してご紹介します。過去問や問題集はこの3冊で合格できます。
時間がない人のための過去問演習術
分野別にやると効果的
いきなり年度別で取り組むと、理解がバラバラになって効率が悪いです。
まずは「宅建業法」「権利関係」「法令制限」など、分野ごとに攻略していきましょう。
1問5分ルールでテンポを守る
忙しい社会人が1問に10分以上かけるのはNG。分からない問題はすぐに解説を読みましょう。
「分からない→解説読んで→仕訳→次の問題」のテンポが大切です。
解いた問題は「A:完璧、B:まあまあ、C:自信なし」で仕分ける
「B・Cランクの問題だけ復習」で効率倍増。繰り返しやることで、記憶が定着していきます。
完璧になった問題はやらなくても大丈夫です。(模試を受ける時に見ればOK)
よくある質問(FAQ)
- Q過去問だけで合格できますか?
- A
結論できない。最近の権利関係(民法)の問題が難しくなっており、過去問だけではカバーできない。できるならオンラインの通信講座を受講した方がいい。
- Q解けない問題が多くて心が折れそうです…
- A
私も最初はボロボロです。模試では50問中28〜32問しか正答できず結局試験当日まで合格基準点を取ることはできませんでした。むしろ間違えた問題に出会えたことを「ラッキー」と捉えてださい。諦めないでください。
- Q過去問アプリでも効果ありますか?
- A
スマホでスキマ時間に問題が解けるので◎
特にスタディングのアプリはAIで自分の苦手な問題を知れて出題されるので全員におすすめしたい。「何年分やるか」より「どう活かすか」
宅建の合格者に共通しているのは、過去問を繰り返し、体系的に理解しているということ。
大切なのは「10年分やること」ではなく、「5年分を深く、反復してやること」です。
そして、自分に合った問題集を選び、スキマ時間に1問ずつでも進めること。
あなたもきっとできます。今日から1問ずつ、始めてみませんか?
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